うめぇ焼き鳥、よくしゃべるオヤヂ。1本100円。なんだろう、心揺さぶるのやめてもらっていいですか。
たまたま走っていた、三笠付近。ふらっと寄ったローカルコンビニ「セラーズ」の敷地内に、その焼き鳥屋はあった。最近よくみる移動販売車ではなく、常設型。そこに設置されてからだいぶ、時が経っている。駐車場に停めた時、オヤヂは汗を拭きながら窓を磨いていた。年季は感じるが丁寧に掃除されてきた、これまた味のある焼き鳥テイクアウトである。
種類?うちは塩しかないんだわ、ごめんね!塩ならいいよ!塩!
人当たりのいい、気さくなオヤヂはおそらく70代。店の方も、小さくとも居心地の良さそうな厨房だ。
「最近はこんなだろう?外には中々出れねぇけど、うちの女房はどっか連れてかないと騒いで大変なんだ」
そんなこと言いながらも、笑いながらせっせと焼き鳥を焼くオヤヂには、なんだかいい空気を感じた。ここで開いて、もうだいぶ経つらしい。
「ドライブかい?そうだろう、それがいい。車から出なきゃ、家から出てないのと一緒だもんなぁ!」
それはさすがに暴論だと思わなくもなかったが、オヤヂがご機嫌なのでよしとしよう。
こういうところの焼き鳥って割高なんだよn..あら、うまい..そして安い…!ちょっとホントにおいしいわ。確かに塩一本勝負してるだけある。
焼き鳥はかなり大きめ。鶏肉は均等に3つ、玉ねぎが挟まっている。一気に焼かず、じっくり炭火で火を入れているからこその柔らかさだ。焦げ目がついていないから味を濃くする必要がなく、焦げの風味に負けないで食すことができる。
いいねぇ、うまい。調子に乗って10本完食。目的地は設定していなかったけど、もうここゴールでいいや。そう思わせてくれた焼き鳥だった。
そうね、命名するなら「無限焼き鳥」。しょっぱくならない絶妙な塩加減と、焦げ目をつけない丁寧な焼きは、お見事。はい10本完食。これはリピ確。ぐるどら捗るナイスなぐるどら道中膝栗毛だった。
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